田中惇也さんからのコメントです。
はじめまして。
審査員を務めさせていただくことになりました、田中惇也と申します。第62回NHK杯全国高校放送コンテスト(以下、Nコン)にアナウンス部門で出場した経験から、まるラジのパーソナリティの方にお声がけ頂きました。第62回は今年大学を卒業した/新社会人になった世代に当たります。放送部で活動していた時のことはかなり前ですが、今年2月中旬には放送部の同期と小旅行に行くなど、個人的には未だ身近なものであると感じています。(皆さんも高校放送部の同期は大事にしてください!!)
今年度のNコンが中止になったことについては、放送部OBの一人として残念な気持ちです。
特に3年生にとっては全国大会につながる最後の機会でもあったはずなので、このような形で部活動が終わるのは納得いかない気持ちも大きいかと思います。1・2年生も県大会へ向けて準備しているところで大会が中止になり、やるせない気持ちの中、部活動へのモチベーションが保ちにくくなっているのではないでしょうか。現役生の気持ちは、私の知っている言葉では形容しがたい部分もありますが、放送部の活動に打ち込んだ仲間として痛いほどわかります。
まだ時間はかかるかもしれません。ただ、いつかは気持ちを切り替えて、これからの高校生活1日1日を大切に過ごしていただきたいです。
話は変わりますが、皆さんの読みが聞けるのは今回の機会はとても楽しみです。
放送部のコンテストに関わるのは久しぶりで、きちんと審査できるか不安なところは正直ありますが、時間をかけて精一杯務めますのでよろしくお願い致します。
アナウンス部門なら「どんなことを伝えたいと思ったんだろう」、朗読部門なら「どんな風に物語を解釈して、表現するのかな」など、読みに関するテクニックも大事ですが、それだけに固執するのではなく、読み手の感性に近いところが伝わってくればいいなと思っています。
「これまでのように対面ではなく、録音形式だから気持ちが入りづらい」と感じる方もいるかもしれません。聞く人がいるというのは同じなので、聞き手を意識しながら録音していただければ幸いです。
皆さんの参加を心よりお待ちしております。
最後にはなりますが、まるラジ放送コンテストに参加する以前に、どうかお体に気をつけてお過ごしください。休校・部活動停止という慣れない生活が続く中で、気づかないうちにストレスが溜まっているかと思います。体調管理をしっかりとしながら、皆さんの元気な声が聞ける日を楽しみにしております。